開催趣旨

事業実施の目的

平城宮跡は、西暦710年に、藤原京から遷都された平城京の中核です。当該宮跡地は、当時の天皇の住居や政治・国家的儀式を行う場として、学術的に貴重な価値を有することから、国の特別史跡に指定されるとともに、1998年、平城宮跡を含む「古都奈良の文化財」がユネスコの世界遺産に登録されました。ついては、このかけがえのない文化遺産を世界にさらに広め、次代に継承していかなければなりません。

当時の時代を振り返ると、日本で初めての律令国家として国の礎を築き、シルクロードを通って西洋やアジアの文化が流れ込み、天平文化が華開きました。衣・食・宗教・芸能などあらゆる文化が始まったすばらしい時代です。また、光明皇后により、貧しい人たちのための施薬院、悲田院が建立され、日本の福祉発祥の場となるなど、大きな人類愛にあふれた時代でもありました。

また、現在、国が尽力し復原を進めている第一次大極殿正殿や院地区等の歴史的・学術的価値も広く一般に紹介し、保存や整備に対する理解の向上を図ることも必要です。そのような目的と、下記のコンセプトのもとに、平城京天平祭を実施し、多数の人たちが訪れ、1300年前に思いを馳せていただければと願っております。国民の宝に触れ、歴史を感じる機会の拡充に寄与することを目的として実施を計画するものです。

趣旨(コンセプト)

710年、藤原京から新たな国づくりを目指して、平城京に遷都されました。ここでは、日本で初めての本格的な律令国家として国の礎を築く一方、シルロードから西洋やアジアの文化が流れ込み、天平文化が花開きました。国のあり方だけではなく、食、衣、宗教、芸能など、日本のあらゆる文化が始まったすばらしい時代です。そんな華やかな面と相反して、一方では天災や飢饉などに見舞われた大変な時代でもありました。時の聖武天皇や光明皇后は、皆が幸せに暮らせるようにと心を痛め、国民の力を一つにするべく、国民すべてに呼びかけて、大仏を建立いたしました。その根底には、人に限らず、生きとし生けるものすべてを大切に思う心がありました。

そしてその後も、この1300年の間、地域を守り、国を守り、あるいは栄えんとするために、多くの先人たちが、自らの身を投げ打って、命をかけてこられたのです。今我々があるのは、こうした先人のお陰であり、我々もそのこころを受け継ぎ、後世に守り伝えていかなければなりません。

1300年の時を超え、21世紀になった今も、世界は様々な天災や社会不安に見舞われています。苦しいことや困難なことも、皆で笑って楽しく乗り越えていける、愛あふれる世の中を創っていく・・・。そのためにも、我々は、この祭りを通して、日本の原点であり、日本文化発祥の地である奈良で、失われた日本人の心を取り戻し、元気と勇気を回復し、未来に向けて再び第一歩を踏み出すことが必要です。

この地を広く知っていただき、国の始まりを改めて感じていただくとともに、日本人の心を取り戻していただける平城京天平祭を開催します。

平城遷都祭の実績

2006年、それまで朱雀門の南側だけを会場としていた「平城遷都祭」文化庁と交渉を重ね、会場を「平城宮跡院地区」に移すことの承諾を得、初めて院地区を使用したイベントを開催。その年より2009年までの4回、院地区周辺を会場とした「平城遷都祭」を開催。

平城遷都祭は年々評価を高め、県内外より多くの来場者を集め、奈良の新しい観光資源として定着するようになってきました。

2009年、平城遷都1300年事業協会から、2010年の平城遷都祭における「春のフェア」において、平城遷都祭を実施することを平城遷都祭実行委員会に委託することを決定。

2009年の平城遷都祭は「平城遷都1300年祭」プレイベントとして、従来の内容に加え、前夜祭も開催しました。